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経営者視点
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社員も共通に持つべき「企業・組織合理的に考え行動する視点」とは...?


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当該ポッドキャスト(音声概要)は、Google NotebookLMにて生成されたものです。
日本語の読み・発音等に不正確な箇所がありますが、このページの大筋を把握するのに役立ちます。

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戦略的視点 #7

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企業・組織合理的に考え行動する視点

経営者視点とは
社員も仕事では「経営者視点」を共通に持つべきだと言われています。

その「経営者視点」とは、『経営者のように企業・組織合理的に考え行動する視点』を意味します。
ただしその意味合いには、少なくとも以下2通りの解釈の余地があります。

  • 経営者一般の通用的な考え方や行動慣例に倣って、自社および組織の方向性や利益を考え行動する視点
  • 自社の現経営者の考え方や行動方針に倣って、自社および組織の方向性や利益を考え行動する視点

経営者視点の困難さ
ここで留意したいのは、「経営経験のない者が経営者のように考え行動することは可能か」という点です。
例えるならば、その山の頂上に登ったことがない者に対して「その山頂からの景色を実際に見たように絵を描け」と言うようなものです。

上述の2通りの解釈はいずれも、経営経験のない者が想像する非現実的な「経営者イメージ」を拠り所としており、およそ「社員が共通に持つべき実務的な視点」とするには無理があります。
また、経営者は自社およびその利益に関するすべてを常に大局的かつ逆算的に考えて行動しているわけですが、社員にもそこまで考えて行動することを求めるというのは、(法定労働を超えて)社員にも無償の労働や貢献を強いることになり、適正な労働環境やコンプライアンスの観点から無理筋と言えましょう。

つまり、社員も「経営者視点」を共通に持つべきというのは、現実的でもなければ実務的でもない「べき論」です。

理念経営に基づく視点
では、社員も共通に持つべき現実的・実務的な「企業・組織合理的に考え行動する視点」とは何か。
経営陣のみならず社員のすべてが自社の理念等(注1)をその考え方や意思決定に反映させて行動するいわゆる「理念経営」(ビジョナリー経営)は、企業・組織の本来的な経営のあり方です。

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経営コンセプトイメージ

社員も共通に持つべき「企業・組織合理的に考え行動する視点」とは、経営者同様のそれではなく、理念経営に基づくそれとするのが現実的にも実務的にも妥当します。

経営視点とは
理念経営に基づいて「企業・組織合理的に考え行動する視点」すなわち『経営視点』は、

  • 自社の経営上の理念等に照らして、自社に相応しい考え方および行動でそのあり方や利益を追求する視点

と定義できます。

注1)企業の理念等の捉え方には通説的な定義や区分はなく、企業それぞれです。概括的理解としては大きく3つの系譜に区分できます。①企業活動の視点から「企業理念〜経営理念〜行動基準」と捉える系譜、②企業価値の視点から「ビジョン〜ミッション〜バリュー」と捉える系譜、③社会貢献の視点から「パーパス」と捉える系譜。ただし、ある企業の理念等がたとえば企業活動の視点(①)で表現されていたとしても、その企業は企業価値や社会貢献の程度が低いということにはなりません。3つの系譜を兼ね備えた理念等の捉え方がなされていることが多いです。

戦略的視点

社員も仕事では「経営者視点」(経営者のように企業・組織合理的に考え行動する視点)を共通に持つべきとされる。
しかし、経営経験がないのに経営者のように考え行動しろというのは、現実的にも実務的にも無理な話である。

経営陣のみならず社員のすべてが自社の理念等をその考え方や意思決定に反映させて行動するいわゆる「理念経営」(ビジョナリー経営)は、企業・組織の本来的な経営のあり方と言える。
すなわち、社員も共通に持つべき「企業・組織合理的に考え行動する視点」とは理念経営に基づくそれとするのが妥当で、「経営者視点」とは似て非なるものである。

理念経営に基づいて「企業・組織合理的に考え行動する視点」すなわち『経営視点』は、社員それぞれが業務のあり方や職務上の行動等を判断する際に、自社の理念等に絶えず立ち返り、『当社の理念等に照らしてどう考え行動するのが当社に相応しい(当社として正しい)か』と捉える視点と定義できる。

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業務合理化チェックリスト

経営者の真似ではなく経営理念に基づく「経営視点」を行動原則として、企業・組織合理的に考え行動しましょう。

1. 目的・意義の再確認(理念との整合性)

  • その業務は、自社の理念やパーパスの実現に直接または間接的に寄与しているか?
  • 理念にそぐわない慣習なのに「前例があるから」という理由で続けていないか?
  • 理念に照らして、その業務の「本当のお客様」は誰かを定義できているか?

2. 意思決定の正当性(当社らしさの追求)

  • 判断に迷った際、「当社としてどう考え行動するのが正しい(相応しい)か」という問いを立てているか?
  • ただの儲け主義に陥っていて、自社のバリュー(行動基準)に反する行動になっていないか?
  • その行動を取ることで自社のブランドや信頼(理念の体現)は向上するか?

3. リソース配分と効率(組織合理性の視点)

  • その業務に投じている時間とコストは理念実現に向けた優先順位と合致しているか?
  • その業務を自分の属する部門の都合(部分最適)だけで進めて、組織全体の利益(全体最適)を損なっていないか?
  • 自分がその業務を「経営陣から預かっている資源」として大切かつ効率的に扱っているか?

4. コンプライアンスと持続可能性

  • 社員に過度な負担(無償労働の強制など)を強いる仕組みになっていないか?
  • 社会的な責任(サステナビリティ)の観点から、中長期的に見て正しいプロセスと言えるか?
  • 理念を共有する仲間(同僚)が納得感を持って協力できる進め方をしているか?

最終更新:2025年12月30日
新規追加:2025年4月23日

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執筆:山田 芳之
ビズガイバー 代表

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執筆者略歴


山田 芳之

やまだ よしゆき
1972年生まれ

ビズガイバー
代表

【略歴】

  • 大阪あべの辻調理師専門学校卒、大阪大学経済学部経済・経営学科中退、京都大学法学部卒
  • [保有資格等] 調理師免許(1996年取得)
  • 高等学校卒業後、居酒屋、ベーカリー、ファミリーレストラン等の飲食業界にて、接客および調理業務を担当
  • 調理師専門学校卒業後、調理師の腕を頼りに数年間ボランティア活動
  • 2002年から大学在学時9年間、学校法人代々木ゼミナール大阪校にて、大学受験生を対象として主に英語と国語の学習指導および個別指導学生講師を担当。学習指導では通算10,800件超の入試問題解説、個別指導では担当した20余名の受験生全員が第一志望に合格
  • 2012年2月、Apple Inc.に入社。リテール部門配属でApple Store, Shinsaibashiにて、モバイル機器全種のハードウェアおよびソフトウェアの技術サポート(モバイルエンジニア)業務を担当。入社後の約3年間に顧客のべ23,200名(注:日本武道館の収容人員の2倍強)の技術サポートを対面にて実施。企業経営やビジネスモデルの模範とされるAppleの理念や組織文化、エコシステムなどそのDNAを直に学んだのが強み
  • 2015年10月、ITサービス(IT導入による経営・業務改善、知的無形資産創出等)を提供するコペルニソン合同会社を設立、代表社員に就任。創業2期目で黒字化、通算50以上の事業者の経営・業務改善、30超の事業者の知財創出支援。後継者未育成のところ過労により身体的健康を著しく害し2018年8月廃業・会社閉鎖
  • 2019年5月、スタートアップ支援のベンチャー企業である株式会社ツクリエ(東京都千代田区)に入社。試用期間中に、神戸市の起業支援施設にて起業・経営相談、および京都市からの受託事業(雇用創出事業)の統括責任者を担当
  • 2019年9月、ITマーケティングとして経営・業務改善を個人名義で請負。数社に対して中長期にわたる支援・取り組みを継続(現職)
  • 2022年10月、オンラインを皮切りに、組織の経営最適化にコミットする当事業「ビズガイバー」を創業(現職)
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