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経営者視点
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社員も共通に持つべき「企業・組織合理的に考え行動する視点」とは...?


このページのポッドキャスト

当該ポッドキャスト(音声概要)は、Gemini Notebook (Google NotebookLM) にて生成されたものです。
日本語の読み・発音等に不正確な箇所がありますが、このページの大筋を5分程度で把握できます。

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戦略的視点 #7

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企業・組織合理的に考え行動する視点

経営者視点とは

社員も仕事では「経営者視点」を共通に持つべきだと言われています。

その「経営者視点」とは『経営者のように(企業・組織合理的に)考え行動する視点』を意味します。

ただし、その意味合いには少なくとも以下2通りの解釈の余地があります。

  • 経営者一般の通用的な考え方や行動慣例に倣って、自社および組織の方向性や利益を考え行動する視点
  • 自社の現経営者の考え方や行動方針に倣って、自社および組織の方向性や利益を考え行動する視点

経営者視点の困難さ

ここで留意したいのは、「経営経験のない者が経営者のように考え行動することは可能か」という点です。

例えるならばそれは、登山経験のない者に対して「その山の頂上から見たままの景色を絵を描け」と言うようなものです。

上述の2通りの解釈はいずれも、経営経験のない者が(たとえば映画やTVドラマの受け売りで)「経営者はこんな感じだろう」と考える漠然としたイメージを拠り所としているため、現実に「社員が共通に持つべき実務的な視点」とするには無理があります。
また、経営者は自社およびその損益に関するすべてを全体最適かつ逆算的に考えて行動しているわけですが、組織構造的に経営機密や全社的な情報にアクセスできない社員に対して経営者同様に考え行動することを求めるのは無理筋でしょう。

つまり、社員も「経営者視点」を共通に持つべきというのは現実的ではない「べき論」ということになります。

理念経営に基づく視点

では、社員も共通に持つべき現実的・実務的な「企業・組織合理的に考え行動する視点」とは何か。

経営陣のみならず社員のすべてが自社の理念等(注1)をその考え方や意思決定に反映させて行動するいわゆる「理念経営」(ビジョナリー経営)は、近年とくに重視されている企業・組織の経営のあり方です。

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経営コンセプトイメージ
  • 理念経営(ビジョナリー経営)
    企業が目先の短期的な利益より長期的な成長と社会的な存在価値を重視し、明確な理念やビジョン(MVVやパーパスなど)を軸に据えて一貫した意思決定および事業運営を行う経営手法。時代や市場の変化に揺るがない強固な組織を築く基盤として重視されている。米国の経営学者ジム・コリンズ(Jim Collins)の著書「ビジョナリー・カンパニー」によって世界的に広く知られるようになった

社員も共通に持つべき「企業・組織合理的に考え行動する視点」とは、経営者同様のその視点ではなく、理念経営に基づくその視点とするのが現実的にも実務的にも妥当します。

経営視点とは

理念経営に基づいて「企業・組織合理的に考え行動する視点」すなわち『経営視点』は、以下のように定義できます。

  • 経営視点(ビズガイバーの定義)
    自社の経営上の理念等に照らして、自社に相応しい考え方および行動でそのあり方や利益を追求する視点

経営視点を持つ社員は、業務のあり方や職務上の行動等を判断する際に自社の理念等に絶えず立ち返り、『当社の理念等に照らしてどう考え行動するのが当社に相応しい(当社として正しい)か』と考えて行動することができるようになります。

経営視点を持つ組織

さらに、組織として経営視点を持つに至れば、組織形態を管理型から自律型へシフトさせることが可能になります。

  • 自律型組織
    経営者や上司からのトップダウンの命令や指示を待つのでなく、現場のチームや社員がそれぞれに移譲された意思決定権で自ら判断して迅速に行動するという組織形態

従来的な管理型組織では、職位は上司・部下という指揮命令の階層で、上司の指示・承認に基づいて行動がなされます。上司(さらにその上司)の指示・承認を得る必要があるため、時代や市場の変化に迅速に対応しづらいデメリットがあります。
それに対して自律型組織では、職位は階層ではなくフラットな役割分担で、それぞれの役割的権限に基づいて行動がなされます。自らの役割的権限で意思決定できるため、時代や市場の変化に迅速に対応しやすいメリットがあります。

つまり、経営視点を持つ組織は、チームや社員の役割的権限を機能させることによって、時代や市場の変化への迅速な対応力を獲得できるようになります。

注1)企業の理念等の捉え方には通説的な定義や区分はなく、企業それぞれです。概括的理解としては大きく3つの系譜に区分できます。① 企業活動の視点から「企業理念〜経営理念〜行動基準」と捉える系譜、② 企業価値の視点から「ビジョン〜ミッション〜バリュー」と捉える系譜、③ 社会貢献の視点から「パーパス」と捉える系譜。ただし、ある企業の理念等がたとえば企業活動の視点(①)で表現されていたとしても、その企業は企業価値や社会貢献の程度が低いということにはなりません。3つの系譜を兼ね備えた理念等の捉え方がなされていることが多いです。

戦略的視点

社員も仕事では「経営者のように(企業・組織合理的に)考え行動する視点」すなわち「経営者視点」を共通に持つべきとされる。
しかし、経営経験がないのに経営者のように考え行動しろというのは、経営者と社員との情報の非対称性などを考えるとまず無理な話である。

経営陣のみならず社員のすべてが自社の理念等をその考え方や意思決定に反映させて行動するいわゆる「理念経営」(ビジョナリー経営)は、近年とくに重視されている企業・組織の経営のあり方である。
すなわち、社員も共通に持つべき「企業・組織合理的に考え行動する視点」とは理念経営に基づくその視点とするのが妥当で、「経営者視点」とは似て非なるものである。

理念経営に基づいて「企業・組織合理的に考え行動する視点」すなわち『経営視点』は、社員それぞれが業務のあり方や職務上の行動等を判断する際に、自社の理念等に絶えず立ち返り、『当社の理念等に照らしてどう考え行動するのが当社に相応しい(当社として正しい)か』と捉える視点と定義できる。

さらに、組織として経営視点を持つに至れば、現場のチームや社員がそれぞれの役割的権限で迅速に意思決定して行動する「自律型組織」へと組織形態をシフトさせることが可能となる。
それはすなわち、時代や市場の変化への迅速な対応力を獲得することにつながる。

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業務合理化チェックリスト

経営者の真似ではなく経営理念に基づく「経営視点」を行動原則として、企業・組織合理的に考え行動しましょう。

  • 目的・意義の再確認(理念との整合性)
    • その業務は、自社の理念やパーパスの実現に直接または間接的に寄与しているか?
    • 理念にそぐわない慣習なのに「前例があるから」という理由で続けていないか?
    • 理念に照らして、その業務の「本当のお客様」は誰かを定義できているか?
  • 意思決定の正当性(当社らしさの追求)
    • 判断に迷った際、「当社としてどう考え行動するのが正しい(相応しい)か」という問いを立てているか?
    • ただの儲け主義に陥っていて、自社のバリュー(行動基準)に反する行動になっていないか?
    • その行動を取ることで自社のブランドや信頼(理念の体現)は向上するか?
  • リソース配分と効率(組織合理性の視点)
    • その業務に投じている時間とコストは理念実現に向けた優先順位と合致しているか?
    • その業務を自分の属する部門の都合(部分最適)だけで進めて、組織全体の利益(全体最適)を損なっていないか?
    • 自分がその業務を「経営陣から預かっている資源」として大切かつ効率的に扱っているか?
    • 職位は上下関係という階層を意味づけるものではなく、フラットな役割分担という機能を意味づけるものだと認識できているか?
  • コンプライアンスと持続可能性
    • 社員に過度な負担(無償労働の強制など)を強いる仕組みになっていないか?
    • 社会的な責任(サステナビリティ)の観点から、中長期的に見て正しいプロセスと言えるか?
    • 理念を共有する仲間(同僚)が納得感を持って協力できる進め方をしているか?

この業務合理化、自力のみでは難しいとお感じですか?
ご安心ください。まずはリーズナブルなオンラインサービスの「経営ビルドアップ」にて、ビズガイバーがお力になります。

最終更新:2026年6月30日
新規追加:2025年4月23日

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執筆:山田 芳之
ビズガイバー 代表

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執筆者略歴


山田 芳之

やまだ よしゆき
1972年生まれ

ビズガイバー
代表

【略歴】

  • 大阪あべの辻調理師専門学校卒、大阪大学経済学部経済・経営学科中退、京都大学法学部卒
  • [保有資格等] 調理師免許(1996年取得)
  • 高等学校卒業後、居酒屋、ベーカリー、ファミリーレストラン等の飲食業界にて、接客および調理業務を担当
  • 調理師専門学校卒業後、調理師の腕を頼りに数年間ボランティア活動
  • 2002年から大学在学時9年間、学校法人代々木ゼミナール大阪校にて、大学受験生を対象として主に英語と国語の学習指導および個別指導学生講師を担当。学習指導では入試問題等のピンポイント質問について受験生のべ10,800名超を対応、個別指導では20余名の受験生を担当しその全員が第一志望に合格
  • 2012年2月、Apple Inc.に入社。リテール部門配属でApple Store, Shinsaibashiにて、モバイル機器全種のハードウェアおよびソフトウェアの技術サポート(モバイルエンジニア)業務を担当。入社後の約3年間に顧客のべ23,200名(注:日本武道館の収容人員の2倍強)の技術サポートを対面にて実施。企業経営やビジネスモデルの模範とされるAppleの理念や組織文化、エコシステムなど社外では知り得ないそのDNAを直に学ぶ
  • 2015年10月、ITサービス(IT導入による経営・業務改善、知的無形資産創出等)を提供するコペルニソン合同会社を設立、代表社員に就任。創業2期目で黒字化、通算50以上の事業者の経営・業務改善、30超の事業者の知財創出支援。後継者未育成のところ自己を過信した過労により身体的健康を著しく害し2018年8月廃業・会社閉鎖
  • 2019年5月、スタートアップ支援のベンチャー企業である株式会社ツクリエ(東京都千代田区)に入社。試用期間中に、神戸市の起業支援施設にて起業・経営相談、および京都市からの受託事業(雇用創出事業)の統括責任者を担当
  • 2019年9月、ITマーケティングとして経営代行・業務改善を個人名義で請負。数社に対して中長期にわたる支援・取り組みを継続(現職)
  • 2022年10月、オンラインを皮切りに、組織の経営最適化にコミットする当事業「ビズガイバー」を創業(現職)
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